私がこの活動をするきっかけになったのは、熊本地震で物資配達のボランティアをしていた時に遡ります。

最初は救援物資を幼稚園や保育園、老健施設にお届けしてたのですが、それだけでは必要な人にお渡しするのが間に合わなくなってきたので、実家を救援物資の受け渡し場所として開放していました。毎日、いろんな方とお会いして救援物資をお渡ししているうちに、地震だから緊急で物資を必要とされている方のほかに、慢性的に物資を必要とされている方がいることに気がつきました。

やがて日がたち、緊急物資の配達のニーズも減り、物資配達の活動を止めたのですが、そんな時にふと、県外の子ども食堂の存在を知りました。

貧しくて食事もままならない人がいる、親が不在で子どもが孤食になっている、そんな人たちの為の食堂と言うのが最初の私の認識でした。物資配達のボランティアの時に気づいたことが頭をよぎりました。熊本にもあるのだろうかと調べてみたところ、あることは判りましたが、どこでどんな人が開催しているのかの情報は非常に少ないものでした。

こんな素晴らしい活動があまりに知られていないことがもったいなく感じ、なんとか必要としてる方に知ってもらう方法はないかという思いから、熊本の子ども・地域食堂を紹介するサイトを立ち上げることになりました。

取材をしていくうちに、私の最初の子ども・地域食堂に関する認識と知識と同じところもあり、違ったところもたくさんあるということが判りました。いろいろな形態の子ども・地域食堂が熊本のあちこちで開催されるようになりました。

私が取材を始めたことに比べるといろんな媒体でも子ども・地域食堂が紹介されることも多くなってきましたがまだ食堂がいったいどんなところでどんな活動をしているのか、ご存知でない方もいらっしゃいます。どんな人がどういう想いで熊本の子ども・地域食堂を運営してらっしゃるのか。それをこれからも取材してお伝えできればと思っています。

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