Q.子ども食堂を作ろうと思ったきっかけ

井村さん
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子ども達が調理を行います
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大人は子どものお手伝い
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自分達で手順書を読み進めながら作ります

フェイスブックで佐賀の子ども食堂のことを初めて知ったのがきっかけです。それから子供食堂の記事が目に留まるようになっていました。そうしていたら合志市の方が熊本に子ども食堂を作ろうというグループをフェイスブックで作られて、そこで佐藤さん(寺小屋カフェ主催)と宮崎さんという方がコメントを載せて、私はこの方良い事言うなぁと思ってました。その後、宮崎さんあらためてお会いする機会があり子ども食堂をしましょうというお話になりました。そうしていたら私がこの建物で子ども食堂を始めたいと(開催場所の持ち主の)アースフーズの社長さんの耳に入り、お会いすることになりお話をさせていただいたところ、社長さんが賛同くださり、ここで開催する運びとなりました。食材も資金もそんなにありませんでしたが、前述の佐藤さんの寺小屋カフェでの集まりに参加した折、フードバンクを紹介していただくことが出来ました。

子ども食堂の開催は最初は4月に予定してましたが、ここが(熊本地震が起こり)避難所になったので、6月スタートになりました。

こども食堂では子どもが家でカップラーメンやコンビニ弁当を一人で会話も温かみもなく食べるより、それよりもみんなで食べたらおいしい、自分で作って感謝して食べる気持ちを知ることができたらと思います。あなたは貧しいからいらっしゃい、あなたは金持ちだから来ちゃダメとなると来たい子も来れなくなるし、なので窓口を広くして、子どもなら誰でも地域の方なら誰でも来てくださいとしています。そうしてあそこに行ったら料理もできて楽しいよ、と子どもから子どもに伝わっていけばいいなと思っています。また小学校、中学校、幼稚園、保育園、小児科、児童館にもチラシを貼らせてもらって呼びかけています。

Q.やってよかったこと

不登校のお子さんが来てくれたことです。子ども達が安心して来てくれてる。

また毎月参加してくれる子が保護者の方に毎月ここにきて料理を習うが楽しいと言ってくれていた事。

それに地震の後で鬱になられてた方がいて、ここにこられるようになって、人前で出られることができるようになったと言ってくださったり

病気の方も家にいるよりもここに来たら手伝いたいという気持ちが湧くといってくださったことです。

親御さんたちが料理の勉強になると言ってくれるのも嬉しいです。私は料理上手な祖母に色々教わりたかったのですが、習う機会がなかったのがとても残念なので、今、ここでご近所の漬物や料理が得意な方が来て、いろんなことを子どもたちや親御さんに伝えてくださり、それが生き甲斐作りの場所となってくれたらと思っています。

この日皆んなで作った昼食。巻きずし、サツマイモ茶巾、茶わん蒸し、オクラ胡麻和え、揚げ物とデザートにチョコロールケーキも

Q.困ったこと

(台風とかで)開催が中止になったときに、子どもたちに発信できないことです。連絡先を聞くわけにもいきませんから。人手に困ったことはないです、ありがたいことに。課題としては、この辺の子どもは来やすいけど地区の端の子は来にくいかな。だからもっと子どもたちの足で来やすいとこでの開催も考えてますが、施設料が必要だったり、厳しい。

取材時の開催チラシ

Q.今後の展望

みんなで作ってみんなで食べる
会場近辺
開催場所は上田和裁裏のアースフーズさんの建物

子どもの足で来れるいろんなところで開催できるといいなと思っています。ここで作ったら、家でも子どもが作ってくれるようになり、ここで小さい子の面倒を見るようにもなったそうです。

また、私は以前食育や環境のことに視野が狭くなっていましたが、3.11の後に津波に襲われた家の一室で飴やお菓子で食べつないだ話を聞き、それまでは添加物・着色料はダメとか思っていたけど、熊本地震を経験したようにいつ何があるかわからないから、人から頂いた食べ物は感謝していただく、料理してくれた人・流通のお仕事の人・生産者の方に感謝する子ども達が育ってほしいと思ったら楽になりました。だからといってインスタント食品ばかりだと栄養が足りないから、自分で作ってみてはどうかと、自分で作って食べるのは思ってるほど大変じゃないんだよということを伝えたいです。蛍の墓という映画がありましたが、あの主人公たちがもし最初引き取られた家でおじさんおばさんの手伝いとかしてたら、なにかしてたらお世話になりますという感謝の気持ちを表していたら、、、と思ってしまいます。戦争や地震災害が起こって、いつ親が死ぬかもわからない、料理や家事のお手伝いが身に付いていたら、お世話になる家で役に立てるし、それが一人暮らしになった時に生きてく力になると思います。だから子どもも家族の一員で家事を手伝うのは当たり前、お小遣いはもらわなくてもやるものというのが根っこにあります。

それから、防災食を発信していきたいです。防災月間の昨年9月にパッククッキングをしました。ポリ袋でお米を炊いたら袋ごと丸めたておにぎりが衛生的に作れます。乾物を使ってサラダを作ったり、防災教育もやっています。備蓄の大切さと自分達でなんとかする知識、自助・共助の心、そして親がどうかなったとき子どもでやっていける、地域の人と助け合える力を身に着けてほしい。

最近は命の大切さとかが見えにくい、どうやってお肉が加工されお店で唐揚げなど商品として買うことが出来るか。生きてるものからいただいている食べ物を大切にする心を育みたいです。

取材を終えて

取材日は粉雪がちらつく寒い日でしたが、この日参加の小学校低学年から中学生くらいまでの男女ともに幅広い世代の子どもたちは元気いっぱい和気あいあいと、そして真剣に調理に取り組んでいました。巻き寿司など大人でも難しいと思われる料理ですが子どもはのみ込みが早いのでしょうか、試行錯誤しながらも次々上手に作り上げていきます。食事の前には使用した食材についてのレクチャーもあります。(この日は巻き寿司の具材のカンピョウのお話でした。)自作の料理を仲間で食べ、食後は皆で遊ぶ姿もとても楽しそうで、笑顔が絶えないカフェでした。

インタビュー内の「Q.困ったこと」で出てきました、こどもカフェの開催や中止の時のお知らせを利用者に発信するのが難しいことについては、このサイトで情報を発信することで解消のお手伝いができたらと思います。

食育体験!たつだ・こどもカフェについて

活動日時

第1日曜日10時30分~14時00分まで

料金

中学生以下無料 高校生以上300円

アクセス

産交バス25 北バイパス龍田陣内バス停より徒歩5分 アースフーズ内

お問合わせ

電話番号:090-9565-2478(井村さん)