Q.子ども食堂を作ろうと思ったきっかけ

山川さん
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取材した日の朝食

私は婦人会の会長をはじめてそろそろ10年になるのですが、地域の人のためになにかできることはないかと色々考えていました。そうした時、一昨年12月ごろ子ども食堂の事をニュースで知りました。そこで、小学校の校長先生に「子どもたちの朝ごはんをここで提供しようと考えている」とお話したところ、とても喜ばれました。朝ごはんを食べてこない子供がいる、朝ごはんを食べてこないとお昼の給食まで落ち着かなかったり、イライラしたり、喧嘩っ早い子がいるそうです。そこで食堂を始めるにあたり、婦人会の会員さんたちに呼びかけをしました。食材についてですが、20年来利用している熊本有機の会(オーガニック食材店)に話をしたところ、無償提供しますとの申し出てくれました。味噌・調味料・卵も熊本有機の会に出入りされている業者さんに無償提供していただいてます。メニューは私が全部考えています。

Q.やってよかったこと

子どもたちが喜んでくれること。それに学校側からも「子どもに落ち着きがでてきた」と言ってもらえます。子ども食堂のネットワークが出来て、いろんな人たちの知り会えました。食材をそういう人たちと分け合ったりもできます。

Q.困ったこと

やっぱり資金ですね。夏休みになると来られるお子さんが増えるので150人分くらい作る。とくにお昼ご飯の食材が足りない。それと一緒にボランティアで活動してくださる婦人会の方たちへの交通費くらいは出したいのですが…

Q.今後の展望

目印の看板

中学生も呼び込みたい。学校に子ども食堂のことを案内してもらっているが、中学生は恥ずかしがって覗いていくけどなかなか来てくれない。そんな子たちに来てもらうよう、声をかけていきたいです。また、間口を広くしていきたいです。貧困家庭の子はあまりいないと思われるのですが、まったくいないわけではない、間口を広げるとそういう子どもたちが大勢に紛れて来ることができます。

取材を終えて

小学校に隣接する場所で開催されているため、始業前に元気よく駆け込んでくるたくさんの子どもたち。学校の先生も食堂に顔をだされるなど、地域と学校が一緒になって活動に取り組んでらっしゃいました。「子どもたちにとっては今が一番食べることが大切なので、調理もなるだけミネラルが取れるよう努めています。こどもたちは私たちのこと給食のおばちゃんと思ってるよ、でもそれでいいの。いつかわかってくれるでしょう」との山川さんの言葉が印象的でした。

たくとう子ども食堂について

活動日時

第2・4木曜日 7時30分~8時20分
月1回土曜日 12時00分~14時00分

春・夏休み 不定期


料金
子ども 無料
大人 200円

アクセス

産交バス 鹿4 戸島農協前

お問合わせ

電話番号:090-2399-5955(山川さん)