Q.子ども食堂を作ろうと思ったきっかけ
私はシングルマザーで今はこうやってお店をしていますが、昔は会社員で朝から晩まで仕事をしていて何が大変かって、仕事から帰って家族の食事を準備して食べさせるのが大変でした。どこかで手抜きをすればよかったのでしょうが、ちゃんと食べさせたいと思ってそこが大変でした。経済的にはそんなにギチギチに大変ではありませんでしたが、なんせ朝7時に家を出て仕事が夕方6時くらいに終わるから、そこから子どもを保育園に迎えに行って帰ってくると8時でそれからの夕飯作りでした。なので、今のママたちに一日だけですが手抜というか息抜きしていただきたいと思ったのが一つです。
もう一つはここ嘉島町も(熊本地震で)被災して仮設住宅がすぐそばににあるので、そこにいる人達の交流の場がないので、交流の場になってもらえたらと思って初めました。震災後の平成29年1月に「おうちこはん」という仮設住宅の方たちに無料でごはんを食べていただくということを始めました。そのとき120人いらっしゃいました。そんなに来られるとは思ってなかったけど、そのとき本当に感謝されて、中には、みんなで食べる温かいご飯がこんなにおいしいものだったのか、と涙ぐまれる方もいらっしゃって、この時のことが今後も継続してやりたいなと思うきっかけになりました。そして4月にもう一回「おうちごはん」を無料でやりました。その時も100人くらいいらっしゃって、その時はもう子ども食堂をやることは決めていたのですが、今後も無料で継続してやっていくことは難しいので、今の形にしました。
Q.やってよかったこと
楽しんで美味しそうに食べてもらえることです。最初始めた頃は泣かれたりもしていました。そういうのを見るとき、本当にありがとう、美味しかったという言葉を聞いたときにやっててよかったと思います。
Q.困ったこと
食堂には100人いらっしゃるのでキッチンの中が戦いです(笑)人手が不足しています。ボランティアさんには続けて来ていただきたいです。たまにランチ会とかして親睦をはかったり、ミーティングしたりしてますが、続ける意識が薄れていきます。運営とか資金よりもボランティアさんの意識をどう持ち上げていくかが課題です。10人はお手伝いが必要。
Q.今後の展望
今、朝ごはんの提供も始めて、コミュニケーションもできて、もうちょっと必要な人たちへの支援や連携、学習支援もしたいと思っています。毎日子ども達が来れる場所を確保できないか、毎日必要とさところを作れたらと思っています。毎日というのが必要なのかな。そのためには運営資金もいるので事業としてやるためには法人化とかも考えています。行政がかかわってくるとやりづらいところもあります。
仮設の人たちもそろそろ落ち着いてくるので、食堂も2年目3年目になると意味合いが変わってくるだろうから、それについても考えていかなければいかないですね。食がすべてではないが8割ではないか、元気の源ではないか。なおかつ食べるだけの餌ではいけない。子ども食堂は人数ではないと思うけど、それだけ必要とされてると思うと頑張ろうと思えます。これが200人になろうとも頑張ろうと思います。
取材を終えて
インタビューの時も、穴井さんのお知り合いの方たちが次々に食材をもってきて談笑されていました。場所が浜線バイパス沿いのため、車で来られる利用者の方が多く、御船、城南、江津からも来られるそうです。地域限定にしていないので、どなたでもご利用できます。
だんだん食堂について
活動日時
【夕ごはん】毎月第4月曜日16~20時
(19時30分受付終了)
【朝ごはん】毎月第2土曜日7~9時
(8時半受付終了)
料金
【朝ごはん】子ども50円 大人200円